2011/08/05

ポータブル版 Eclipse と、らくちん GUI ビルダー

2011年8月某日。

何故か USB メモリが異様に余るという怪奇現象が発生したので、統合開発環境 Eclipse のポータブル版、その名も EclipsePortable を入れてみる事にしました。

8月5日現在の最新版は Eclipse 3.7 で、通称は『Indigo』。

このバージョンからは、待望の GUI ビルダー『WindowBuilder』が追加され、それまで NetBeans が得意としていた効率的なインタフェース構築が Eclipse でも可能になったといいます。

WindowBuilder のスクリーンショット

しかし、Portable 版にはなぜか『WindowBuilder』が入っていませんでしたので、仕方なくこちらのページから Eclipse 3.7 用のプラグインを選んでインストール。

これで、『持ち運びできる高機能 RAD ツール』がひとまず完成した事になります。

今回の目玉である WindowBuilder をほんのちょっと使ってみたのですが、GroupLayout を使えば NetBeans のように直感的なコンポーネント配置ができ、ロジックとは無関係の繁雑な GUI コーディングをかなり省力化できます(もちろん、他のレイアウトマネージャを使用する事もできます)。

気になった事といえば、WindowBuilder のデザイナ画面でコンポーネントの text プロパティに日本語を指定するとソースコードの当該部分が Unicode シーケンス(例:"\u3053\u3053\u308D\u306E\u3055\u3051\u3073")に変換され、可読性が下がってしまうのが難点かも知れません。

また、イベントハンドラの追加・編集に関しても NetBeans ほど直感的ではありません。が、これは開発者の自由度を制限しないための措置と考えられますし、『単なる操作性の違い』と割り切れるレベルです。

……そう。開発者の自由を尊重する姿勢、これこそが WindowBuilder を利用する大きな動機だと思います。 NetBeans では、(リソース管理上の問題からか) 基本的に GUI デザイナーの吐いたソースに対して手を加える事ができませんでした。たとえば、NetBeans でデザインした Swing アプリに Processing のスケッチを組み込む場合などには、上記の制約のためにちょっとした裏テクが必要だったのです。

しかし WindowBuilder では、生成されたソースコードを自由に書き換える事ができますから、Java Swing Hacks のような技巧的な GUI デザインですらシームレスに統合する事が容易になりました。

これからは、Eclipse でも “手軽に GUI” な時代がやってくるのかも知れません(大げさ)。楽しみです。

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