2011/08/18

おもしろい小悪魔女子大生の本

今日は運転免許証の更新のため、最寄りの交通センターへ。

高校時代に免許を取って以来、無事故無違反 ペーパードライバーのまま今に至りますので、今回の更新できんいろの免許証になります。やったー!

電車に揺られている間の暇つぶしに、今日はこんな本を持ってきました。

『小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記』

これ、Amazon では微妙な評価がなされている上、表紙に描かれているくまちゃんとかうさちゃんとかのイラストが恥ずかしくて、クールな僕はなかなか手を出せずにいたのです。

しかし、いざ読んでみると、解説書としての完成度の高いこと高いこと。

それこそ、図解を謳っていながら肝心の図版が四角形と矢印だけだったりとか、『マンガでわかる~』と言いながら結局ふきだしの中身は事務的な解説だったりとか、そういう期待はずれのがっかり解説書とは根本的に違います。

まず、恐ろしく説明が巧い。重要事項を箇条書きにするのではなく、『なぜその概念が必要なのか』というレベルから滔々と説いており、読み進むごとに『なるほど!』と思える見事な構成です。

肝心の技術的な話題も、応用情報技術者(ネットワーク分野)の水準を上回るトピック(DNS のレコードや、SMTP-AUTH の仕組み等)にまで言及されており、ネットワークの事をよくわからないままここまで来てしまった僕にとって大変参考になります。

しかし、唯一にして致命的なマイナスポイントは、著者がひどく癖のある字を書く事。たとえば、ひらがなの『な』が『』のように見えたり『使』が『』に見えたりと、一つ一つの文字のバランスが極端に悪く、認知負荷は高め。

Amazon での低評価の主因がこの字の汚さであるだけに、もったいなさを感じずにはいられません。これだけは本当に残念。

とはいえ。

敢えて擁護するなら、ギャル文字を解読するために注意深く文章を追う事によって、漫然と流し読みをしてしまう危険性が減るのではないでしょうか。

さらに感心なのは、この本の著者が文系の学生だという事。専攻とは全く畑違いの分野であるにも拘らず、短期間でスキルを高め、本を執筆できるとは脱帽ものです。

しかしまぁ、くまちゃんとかうさちゃんとかのイラストが容赦なく使われている本を電車の中で黙々と読み耽る男子大学生というのもなかなかシュールだなぁと我ながら思いました。まる。

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